ハックマナイト(ミャンマー・モゴク産)
大塚コレクション(レアストーン・天然石)
ハックマナイト(ミャンマー・モゴク産)
HACKMANAITE (ハックマン石) Na8Al6Si6O24(Cl2,S)
ハックマナイトは、硫黄を含有するソーダライトの変種で、フィンランドの地質学者であるビクトル・ハックマンから名前がつけられました。
1991年にカナダのケベック州で初めてカット可能な品質で発見されました。
ハックマナイトは通常、半透明から不透明の結晶集合体として発見され、しばしば他の鉱物、特に非天燃材料であるソーダライトと混成しています。
最近まで、透明なファセット・ハックマナイトの例は、ごくまれにしか報告されていませんでした。
ハックマナイトはソーダライトの変種でピンク色、淡いヴァイオレット~濃いヴァイオレットカラーのとても稀少な宝石です。
中でも2007年以降、高品質なミャンマーやアフガニスタン産の大小さまざまな石がカボションやファセットストーンにカットされるようになりました。
宝石学者たちは、硫黄成分の有無やtenebrescenceの有無によってソーダライトとハックマナイトを区別しています。
GIAではtenebrescenceの有無もしくは強さを確認して(very weak,noneのものはソーダライト)分類しています。
tenebrescenceとは、特定の波長の光(紫外線、ホワイトライトなど)を当てたり外したりすると色が変わる能力のことで、ハックマナイトは紫外線を当てると色が濃くなり、時間と共に効果が薄れてきます。
GIAの研究によると、長波紫外線を照射した場合、アフガニスタンの石は概して黄色からオレンジ色の強い反応を示すことがあり、ミャンマー産はほとんどは弱いオレンジ色の蛍光を示すものが多いようです。
この商品はホワイトライトではブルーヴァイオレット色ですが、長波紫外線を照射するとピンキッシュオレンジ色の蛍光を発し、その後、濃いヴァイオレット色が長時間~数日続きます。暗所に置いておくと元の色に戻ります。
※参考資料『Gems & Gemology』(spring/2009)
※取り扱い上の注意
◎超音波洗浄:不可
◎スチーマー:危険
◎ぬるめの石けん水:安全
※この宝石は肉眼でインクルージョン(フェザー、キャビティ、チップなど)が確認できます。
・鉱物名:天然ソーダライト
・宝石名:ハックマナイト
・キャラット:16.047ct
・サイズ:H約18.1mm×W約16.25mm×D約8.87mm
・硬度:5-6
・産地:ミャンマー(Mogok,Pyang Gyi)との記述あり
・蛍光:長波・・ピンキッシュオレンジ(moderate)、短波・・none
・tenebrescence:長波紫外線後、濃いヴァイオレット(moderate)
※宝石鑑別ソーティング(AGTジェムラボラトリー)付き
動画でもご覧いただけます(音声が流れますのでご注意ください)
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